アシスタント編 ⑦接客・接遇マナーⅦ 「臭い」にご用心
世は禁煙ブームです
社会全体の流れとして、健康のために「禁煙」がブームになっています。公共的な乗り物を例に出しますと、電車やバス、また飛行機は禁煙です。新幹線でもお客様車両全体の約80%は禁煙だと思います。
そういった世の中になり、これまでは我慢を強いられることの多かった禁煙者が「たばこの煙は嫌だ!」「たばこの臭いが嫌い!」と堂々と主張できるようになりました。
理美容師さんのなかには喫煙者が比較的多いように思います。そのこと自体は個人の嗜好ですからとやかく言いません。しかし、社会全体が上記のような風潮になってきていることは理解してください。そして、たばこを吸う人はいろいろと気をつけなければならないのです。
手にも臭いはついてます
先日、あるサロンのスタイリストとこのような話をしていましたら、「先生、うちは大丈夫です。だってお客様の前に出るときには“シュッ!シュッ!”していますから」と平気で言っていました。“シュッ!シュッ!”とは、臭いを取る霧状のものですね。
みなさんは、お客様の大切な髪をさわらせていただく職業です。顔の前に手も出します。指にタバコの臭いはついていませんか? 服の臭いを取るだけでは不十分ですよ。
手洗いをしてください。“シュッ!シュッ!”と臭い消しを振ることも大切ですが、たばこを吸った後に「手を洗う習慣」を身につけてください。そうすればたばこの臭いはかなり薄まります。
そして、お節介なことかもしれませんが、お客様のためにも、いやご自分自身の健康のためにも、毎日のたばこの本数を減らしてみてはいかがですか? 何年か先、いや何カ月か先に、たばこをやめられるかもしれないですよ。挑戦してみてください。最近ではサロンでも「スタッフ全員禁煙」をうたっているところを見かけるようになってきました。
体臭にご注意!
他人の嫌な臭いベスト3
1:口臭
2:わきが臭
3:足臭
一般的には、上記の体臭が問題視されていますが、みなさんのようにお客様との距離が近い仕事の場合は、もっと細かな臭いのチェックが必要になります。とくに冬場よりも夏場の薄着の季節には、普段以上に臭いに対する注意が必要です。
また、香水は大丈夫ですか? 最近では、女性だけではなく男性のオーデコロンの匂いがきつい人も多いようです。少量であればいい香りかもしれませんが、多量につけていると、それは不快な「臭い」に変わります。つけすぎにも注意してください。結構、そのきつい「臭い」に本人が気づいていない場合があります。
朝礼でスタッフ同士互いに臭いの確認をしてみるのも、本当の仲間ではないでしょうか。臭いに対して細心の注意を払うことが、お客様に好感を持たれるために必要なことのひとつです。