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【クレーム対応編】彼女の服にカラーがついたので洋服を弁償しろ!施術料金も返せ!!

難くせつけて施術料金を返金させて、そして洋服代金を別途請求するケースです。
彼女がカラー施術をした翌日に20代半ばの彼氏と一緒にサロンへ来店してきました。
忙しい時間帯、フロントにて大きな声で怒鳴り出したのです。

 

クレーマー
「この店、どうなってんだよ!!

スタッフ
「お客様、どうなされましたか?」

クレーマー
「昨日、こいつの服にカラーの染料がついたんだ。これ弁償しろ!!

 

スタッフ、店長を呼び出す。

 

店長
「すぐにクリーニングにお出ししますので、お預かりさせてください」

クレーマー
「時間がない。明日、東京に行くからな」

店長
「すぐに当店専属クリーニング店にて見させていただきますので、ぜひお預かりさせてください」

クレーマー
「わかった」

 

洋服を店長に渡す。
店長、すぐにそれをアシスタントに専属クリーニング店へと持って行かせる。

 

クリーニング店
「この服は少し古く生地が傷んでいるので、これ以上やるともっと傷みが激しくなるので汚れを落とせない」

 

1時間後、洋服をクレーマーに見せる。

 

クレーマー
「汚れが落ちてないじゃないか!! とりあえず、昨日のカラーの施術代を返せ!!

店長
「申し訳ございません」

 

動揺してしまい、施術料金を返金する。

 

クレーマー
「ところで、この服はどうしてくれるんだ?これ、東京でしか売ってないんだよな。ちょうど明日東京へ行くから、服代と交通費くれたら、買ってきてやるよ。ほい、3万円」

 

店長、本部へ連絡する。
責任者がクレーマーに電話で話をする。

 

責任者
「今からお店に行きますのでお待ちください」

クレーマー
「こっちは時間がないんだよ!服代と交通費を早急に出せ!!」

責任者
「お客様、それは無理です。こちらで代わりの服を探させていただきます」

 

クレーマー、このサロンはおカネが取れないと諦める。

 

クレーマー
「わかった。そしたら、服また取りに来るから新しいもの置いとけよ」

責任者
「わかりました。わざわざご来店いただかなくてもお持ちいたします」

クレーマー
「構わねえよ!こっちから取りに来るから!!」

 

捨てセリフを吐いて、彼女と一緒に帰って行く。彼女は終始押し黙ったまま。

責任者、店長に洋服を本部へ持って来させて事情を再確認する。
洋服の裏にあるラベルを見てインターネットで製造元へ連絡。同じものを取り寄せる。
東京のみの販売ではなくこちらでも販売していて、何と2980円()の洋服とわかる。
そして後日、クレーマーに電話をする。

 

責任者
「お客様、同じ洋服をお取り寄せできました」

 

まさか本当に、というように少々ビックリした様子。

 

クレーマー
「今忙しいから、また今度取りに行く!!」

責任者
「大切なお洋服なので、少しでも早くおわたししたいのですが…」

クレーマー
「それなら、送れ!!」

責任者
「わかりました。ご住所と電話番号をお知らせください」

 

最終的に、住所・電話番号を聞き出した。

 

総括ポイント

最近の若いクレーマーは、おカネ目当てが多いようです。これ以上クリーニングすれば生地を傷めてしまうような少し古い洋服をあえて着用してくるケースや、少し季節外れの洋服を着てきて代替え品が製造しておらずに困らせるケースもあるみたいです。

どちらにしてみても、「毅然とした態度」と「クレーマーの要求通りにはならない」という態度が必要になります。

今回の対応でよかった点は、専属のクリーニング店があったこと(この章の「クレーマー対策」「ルール作成」参照)、インターネットにて洋服の製造元を調べたことです。

最後に、クレーマーの住所・電話番号を確認できたこと(サロンのブラックリストに登録)により、再来店しなくなったことです。
ちなみに、来店したときに受付で記入していた名前は偽名でした。

 

反省ポイント

  1. 店長が昨日のカラー施術代金を返金したこと。
  2. 責任者がクレーマーに会わなかったこと。
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